こんにちは。
しゃべらないカウンセリングの山名です。

前回から続くこのシリーズでは、
なぜだか緊張してしまったり、
体が思うように動かなかったりする理由がわかるよう、

あなたの中で起きていることを
順を追ってお話ししていきます。

ムリに間違った努力をして、
そのたびにつらい思いをして
自分自身を責めずに済むようになるように、

そして、ブログを読んでもらえたことで、
一歩ずつ一歩ずつ前に進んでいけることを願って書いています。

 

さて、前回は、
あなたが居場所がないと感じたり、
頭が真っ白になって体が動かないと感じた時、

「自律神経を見てほしいんです」というお話をしました。

今回はその続きです。

 

今までの動く・休むという考え方に
新しい見方を一つ加えることで、

緊張した時、疲れた時に、
どういうことに気をつければいいのか、
どういうことに意識を向ければいいのか、

その気づきが得られるようになっています。 

つまり、緊張が悪でもなく、
リラックスが善でもない、ということです。

それはどういうことなのか、さっそく見ていきましょう。

アクセルとブレーキ

自律神経は、前回お話しした通り、
交感神経と副交感神経の二種類があります。

そして、この二種類の自律神経の役割を
簡単に説明するとこのようになります。

  • 交感神経:活動するための神経、アクセルの働き
  • 副交感神経:休息するための神経、ブレーキの働き

クルマで例えると、
アクセルとブレーキの働き。

これはご存知の方も多いかもしれませんね。

この交感神経と副交感神経を
無意識のうちにバランスよく使うことで、

あなたの日々の生活が整えられているのです。

 

活動したいときは
アクセルをグーッと効かせて、
休みたいときは反対にブレーキがかかって活動量が落ちていく。

その様子を図で表すと
こんな感じになります。

いやはや、自律神経とはすごいですね。

バランスが大事だとは知ってるけど…

このアクセルとブレーキを
うまく使えればいいのですが、
普段の生活ではなかなかそうはいきません。

働き過ぎで生活が不規則だったり、
間違いや失敗ばかりでいつもびくびくしていたり、
仕事場でも友人関係でも周りに気を遣い過ぎたり、

そんなストレスが重なると、
自律神経のバランスが乱れていき、
肉体的・精神的に問題が出てきます。

 

ここでよく出てくるのが、

そういう時は、
「無理をせず、休めるときは休もう!」
「断るときははっきり断ろう!」

って言うアドバイス。

そう、
それはよくわかってるんですよ。
とっても正論だと思います。

けど、そんな簡単にできないんですよね。

 

休もうと思って
休められるなら困らないんですよ!

はっきり断れたらもう断ってます!

というのもあるんですが(笑)、

そういう風にアドバイスをくれる側とあなたとの
見えているところや感じているところが、

どうやら私たちと違うように感じるんですよね。

コントロールが効かない

もう仕事も辞めてしまっているのに、
睡眠も十分とっているのに、
会いたくない人とも会っていないのに、

また新しい環境に行くと、
同じようなことになる。

つまりどういうことかというと、
いざ再び働き出すと、
またすぐガッチガチに緊張して、

疲れて家に戻ると、
今度は死んだように動かなくなってしまう。

この極端な状態が変わらないので、
休んだところで解決にならないんですね。

その原因というものは、
人間関係がイヤだとか、
仕事内容が気に入らないとか
色々あるんだと思いますが、

共通しているのは、
おだやかで普通にしたいのにできない、
そしてその環境に適応できない、

といった、何ともならない感じがあるんです。

 

これが度を過ぎてしまうと、
うつ病みたいになってしまったり、

あるいは引きこもりのような
症状がでてきてしまいます。

 

こんなことが続いてしまうと、

自分だけおかしいのかな?とか、
もう自分はダメなのかな?とか、

そういう風に思ってしまうのも
無理はないと思います。

ざっくりし過ぎている

で、さっきの、
交感神経と副交感神経の図に戻るんですが、

これって、
非常にざっくりとし過ぎているんですね。

つまり、人の状態って、

活動しているか休息しているか、
興奮しているかリラックスしているか、

だけじゃないですよね、って話です。

リラックスしつつ、
ポジティブで活動的な状態だってあるはずです。

普段そんな状態はあるけど、
日常生活では意識していないので、

言われてみて、
「ああたしかにな」
と思ったのではないでしょうか。

「覚醒度」という見方

ということで、
さっきの図と別の図を用意しました。

この図は、さっきとは違い、
縦軸と横軸があります。
(でも難しくないですからねー)

横軸が「緊張・リラックス」

緊張しているか、
リラックスしているかで、

縦軸が「覚醒度」

覚醒しているか(+)、
そうでないか(-)です。

なんか「覚醒している」と聞くと、
何かヤバそうですが、

要はシャキッとしてるかどうかです。
緊張とは別物と考えてくださいね。

最初にお話しした
「新しい見方」というのは、

この「覚醒度」のことなんです。

では、
緊張とリラックスに対して、
覚醒度の見方を掛け合わせるとどうなっていくのか、

図の中のそれぞれの状態を
例を挙げて説明していきます。

リラックス状態 × 覚醒度(-)

例えば、あなたがサラリーマンで、
朝寝坊してしまい、
会社に間に合わなかったとします。

(私もよく会社に遅刻したな…)

そうするとですね、
寝起きのあなたは、
まず左下の状態になっています。

リラックスしていて、覚醒度が(-)で、
まだ意識がぼんやりしている状態です。

緊張状態 × 覚醒度(-)

説明のため、
強引な例えを出しますが、

ここで仮に
ドラえもんが机の引き出しから出てきて、
どこでもドアを出してくれたとします。

一瞬で職場へ行けたのはいいですが、
滞っていた仕事をいきなり急いで片づけなければならなかったとします。

そうしたらどうでしょうか?

周りのピリピリとした雰囲気につられて、
焦りが出てくるのですが、
寝ぼけて体がついていかないですよね。

つまり、この時は、
緊張してきているけれど
まだぼんやりしている、
覚醒度が(-)の状態です。

体の内の状態と
外の世界の状態とが合っていなくて、
例えるとギアが嚙み合ってない感じです。

緊張状態 × 覚醒度(+)

で、からだが言うことをきかなくて、
だんだん焦ってテンパってくると、
緊張していると同時に、覚醒度が(+)の状態になります。

このように、
緊張度MAX、覚醒度MAX
というところまで来てしまうと、

もはや
自分が何しているかわからなくなってしまう、
過覚醒の状態になってしまいます。

急ブレーキ、急発進がツラさの原因

ちょっと例が強引になってしまいましたが、
それぞれの状態というものがなんとなく伝わりましたか?

周りの環境に振り回されて
過剰に緊張してしまい、

それが終わった後、
死んだように動かなくなるというのは、

この例で言うと、

リラックスMAX、覚醒度MIN(-)

緊張MAX、覚醒度MAX(+)

この間で急激な移動をしてしまっているのです。

先ほどのクルマの例えで言うと、

この覚醒度が急激に乱高下するさまは、
急発進・急ブレーキする様子と似ています。

外の世界が危険だとか、
動かなきゃと感じた時点で、
交感神経のアクセルが作動しますが、

急ブレーキしか持ち合わせていないため、
程よい状態でストップさせることができないんです。

そして、その反動で、
急ブレーキがかかってシャットダウンしてしまう。
その様子が上の図になっています。

踏み込む時に、遊びがないため、
アクセルを踏むのも強すぎるし、
ブレーキを踏むのも強すぎてしまうんです。

毎日急発進・急ブレーキだとしんどくなりますよね。

リラックス状態 × 覚醒度(+)

そうすると、
リラックスしつつ、ポジティブな状態というのはどこなのかというと、

まだ挙げていなかった、
リラックスしていて、覚醒度(+)
つまり図の左上の状態になります。

静かなる集中といいますか、
心地よくいられるかつ、パフォーマンスも高い状態ですね。

先ほどの
ガッチガチの緊張のように

急激に覚醒度を上げてしまうと、
ビックリして緊張状態に振り切れてしまうので、

マイルドで、ゆるやか~に、
その場に合った覚醒度に持ってくる必要があるんですね。

 

では、この状態にどうやって持ってくればいいかというと、
急ブレーキをかけて活動がストップしてしまわない程度にブレーキをかければいいのです。

クルマで例えると、
自然とかかるエンジンブレーキのようなものですね。

マイルドに変えていく

前回お話しした、

「居場所がない」
「頭が真っ白になる」

につながっていくのですが、
自律神経を良い状態に持っていくために必要なのは、

交感神経が働いたときに、
マイルドにブレーキをかけていくということなんです。

まあもちろん、
全てリラックスがいいわけではなく、
興奮したいときもあると思うので、

その場に合った覚醒度に持っていけるようにすることが
必要なんじゃないかなあと私は考えています。

私たちは日常生活において、
緊張する、リラックスするのどちらも必要です。

緊張しないと動けないことだってあるし、
リラックスしないとどんどん苦しくなってしまいます。

 

ちなみにこのブレーキは二種類あって、

最初に出てきた急ブレーキと、
ほどよいリラックスに必要なマイルドブレーキなんです。

この急ブレーキになる人と、
マイルドブレーキになる人には
ある特徴があるんです。

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