うまく話すことよりも、大切なことがある

私がカウンセリング・セラピーを受けて気づいたことがあります。

それは、
「人に悩みを話すことはとても大切だけれども、
必ずしも話さないと解決できないというわけでない」

もう少し付け加えますと、
「うまく話すことよりも、大切なことがある」

ということです。

フォーカシングとは

フォーカシングとは、
からだの声を聴くことで気づきを得たり心を癒していくプロセスで、

1960年代にユージン・ジェンドリンが、
カール・ロジャースや他の共同研究者たちとともに発見した理論をもとに開発した心理療法の一つです。

ジェンドリンはカウンセリングの効果研究を行い、
たくさんの心理療法のテープを分析した結果、
成功したセッションは、セラピストのやり方によるものではなく、
クライアント自身がどのように自分と関わっていたかにあったことを発見しました。

成功したクライアントは、
自分のからだを通して感じられる、
言葉になる前のあいまいな感じ(フェルトセンスといいます)を見つけることができ、
そこから自分の内側に「耳を傾けたり」「眺めたり」「調子を合わせていく」ことをしながら会話をしていることがわかりました。

この過程を通じて、不快感が減少したり、新たな意味に気づくことができたのです。
このプロセスを起こしやすくする一連のテクニックを「フォーカシング」といいます。

からだの感覚を感じるメリット

・潜在意識のより深いレベルまでアクセスしやすくなる
・感情解放のスピードが上がり、EFTなどのセラピーの効果が高まる
・身体が発する潜在意識のメッセージを聴くことができる
・身体的な不快症状をやわらげることができる
・感覚とリンクする過去の記憶にアクセスしやすくなる
・自分が本当に求めていたものがわかる

EFTとの違い

感情は暴風雨のように激しいものですが、
その嵐の中心はとても静かです。

EFTではその暴風雨を扱いますが、
フォーカシングではその中心の、深い感覚にアクセスします。

セッションの中で、フォーカシングとEFTを組み合わせることで、
よりあなたの気づきと感情の解放を深めることができます。

フォーカシングの流れ

フォーカシングでは特別なことはいたしません。

椅子に腰かけ、目を下に向けて閉じ、ゆったりとした状態で、
あなたのからだの感覚を十分に感じていきます。

そのときに浮かんでくる言葉やイメージを伝えていただき、
やさしさと思いやりを持ってその感じと一緒に過ごします。

クライアントがすること

・セッションの方向や内容、自分の安全、どれだけ秘密をオープンにするかなど、セッションのかじ取りを行います。
・もう一度聞いてほしい、待ってほしいなど、セラピストに何度も注文ができます。

セラピストがすること

・クライアントにアドバイス、質問、解釈をせず、1人の人間としてただそこにいるという態度を取ります。
・クライアントと一緒に「今ここ」を感じ、留まります。

フォーカシングの効果を高めるために

参考までに、フォーカシングの5スキルです。

・認める…何が出てきても、そのまま認めて、ながめる
・間を取る…適度な距離を取って安全を保ち、全体の感じをつかもうとする
・思いやる…ゆっくりと、やさしさと思いやりを持って感覚に問いかける
・共鳴させる…出てきた言葉やイメージがピッタリかどうか内側に響かせて確かめる
・受け取る…何が出てきても、ただそのままを受け取る