EFT(感情解放テクニック)について
EFTとは、苦しみやストレスなどネガティブな感情や感覚を解放するための画期的なツールです。
Emotional Freedom Technique(エモーショナル・フリーダム・テクニック)の頭文字を取ったもので
「イーエフティー」と発音し、日本語では「感情解放テクニック」と訳されます。
つぼを軽くたたいて皮膚に刺激を与えることで、脳に電気的な刺激を送り、
苦しみや悲しみの感覚を根本から解放する画期的な方法です。
世界ではPTSDの治療や、恐怖症、鬱病などの治療を始め、
スポーツのメンタルトレーニングなどでも活躍しています。
EFTの科学的根拠
ツボは、他のエリアよりも電気抵抗がかなり低く、刺激に繊細なレセプターがより集中している場所です。
また、皮膚を軽くたたくことによって圧電(電気的な圧力)が起こります。
つまり、EFTのタッピングは皮膚に電気的な刺激を伝えるということなのです。
さらに、ハーバードメディカルスクールでの10年かけて行われた「ツボの刺激によって何が起きるのか」という研究では、
特定のつぼを刺激することによって、扁桃体(脅威を検出する部分)が不活性化されることが発表されています。
また他のMRIを使った実験では、特定のつぼの刺激が脳の活動を変え、
更に、脳の恐れと痛みを司るエリアを不活性化させるという結果が得られました。
EFTは、脳に電気的な刺激を送り、不安を感じる分野を不活性化させ、
苦しみや悲しみの感覚を根本から解放する画期的な方法です。
EFTの研究結果や成果はたくさんの報告があります。
参考URL(英語) http://www.eft-articles.com/
EFTの歴史
EFTの歴史は東洋医学のツボを起源として、改良を重ねて現在のシンプルな手順となりました。
ツボの刺激によって水恐怖症が無くなった
1970年代の後半、臨床心理学者のロジャーキャラハンは、
極度の水恐怖症に悩むメアリーという女性を治療していました。
キャラハンは1年半の間、一般的な心理療法を試しましたが大きな改善はみられませんでした。
メアリーが「水を見るとみぞおちがむかつく」と訴えたため、ふと思いついて、
胃の不快感に関連するツボ=目の下のつぼを軽くたたいてみました。
驚いたことに、タッピング直後、彼女は水が恐くない!と言い、
プールに駆け寄ってその水を自分の顔に浴びせ始めたそうです。
それ以来、水恐怖症はすっかりなくなったのです。
ロジャーキャラハンは、この体験を機にツボのタッピングをベースとした総合的なセラピーを開発しました。
それが思考場療法(TFT:Thought Field Therapy)です。
1996年 手順をシンプルにしたEFTの誕生
ギャリー・クレイグはキャラハンのTFTを学び、その後、自らの体験を元に改良を重ねて複雑だった肯定を見直していきました。
誰にでもできるようシンプルなタッピング療法として誕生したのがEFTです。
EFTの効果
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軽度から重度のストレスの解放イライラ、気分の落ち込みの解消
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不安、恐怖、悲しみ、喪失感、罪悪感、怒り、羞恥、嫉妬、無力感、自己憐憫などといった感情の解放。
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性的虐待などのトラウマの解放
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震災、事故などのPTSDの解放
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脅迫観念症、摂食障害、パニックアタック等の解消、改善
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タバコ、お酒など依存症の解消、改善
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悪癖(爪をかむなど)の解消、改善
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頭痛、腰痛から内臓疾患など身体のあらゆる症状の改善
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アレルギーの解消、改善
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子供のおねしょの解消
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感情のコントロールができるようになる。
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落ち着き、集中力、自信を高める。
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自己や他者への愛が増える
(以上EFTライフサポートより引用)
EFTを行うと…
トントントントン。
やさしくリズミカルな動き。
EFTでからだのツボをタッピングすることで、
あなたの心の深いところ、その扉をノックすることができます。
しだいに問いかけが深まると、
あなたの普段感じないところから、
もうひとりのあなたが顔を出すようになります。
怖い、悲しい、苦しい、さみしい…
やさしく声をかけ、タッピングすることで、
その感覚を愛し、受け入れることができます。
そうすると、
つなぎとめたまま手放せなかった感情は、
その影響力を失い、かさぶたのように剥がれ落ちていきます。
あれだけ苦しんでいた出来事。
似たようなことが起こるたびに浮かび上がる感情。
感情がすっかり解放されると、
その感じ方、捉え方、考え方が自然と変わります。
ムリなく思いが緩み、生活がぐんとラクになります。
ツラい感情に注いでいたエネルギーを、
未来の人生のために使えるようになります。